親子

もっと素敵な明日のために

今日の私ができること。

おはようございます。

「イーハトーヴのくすり箱」

管理人のネリです。

 

幸せホルモン「オキシトシン」を出す方法

の中でも触れましたが

 

HUG(ハグ)は素晴らしい!(*^^*)

 

特に子育てにおいて親が子どもにしてあげる

(あるいは、子どもからしてくる)

HUGの効果は計り知れません。

 

今回は自称HUG至高主義者・ネリが

子どもの心の成長過程の話とともに

HUGの素晴らしさを

ガンガン語っていきたいと思います(笑)

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子猿の実験からみるアタッチメント形成の重要性

まずは少しやるせなさも感じる

有名な子猿の実験の紹介から。

 

1958年、米心理学者

ハリー・ハーロゥ(Harry Harlow)

発表した論文「愛の性質」にある

「針金の母猿」と「毛布の母猿」。

 

生後まもなく母猿から離され

人工哺育された子猿に、

  • ミルクの入った哺乳瓶をセットした針金で作られた母猿
  • 哺乳瓶を持たない毛布で作られた母猿

を用意して与えたところ、

ミルクを飲む時だけ針金母猿に行くが

それ以外の大半の時間を毛布母猿に

くっついて過ごしていた、

というものです。

 

これは子どもが大きくなるのには

食べ物だけではなく、

親しい人との接触が必要だ

ということを示しています。

 

犬と赤ちゃん

 

この実験から「愛着理論」は生まれました。

子供は社会的、精神的発達を正常に行うために、少なくとも一人の養育者と親密な関係を維持しなければならず、それが無ければ、子供は社会的、心理学的な問題を抱えるようになる。出典:Wikipedia「愛着理論」

 

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ハグ(HUG)で伝える「あなたは宝物」

自分は愛されている‥という感覚は

それが正しいかどうかは関係なく大切です。

自分は愛される価値がある、と感じることで

自分自身を大切にし、

同時に他者を大切にする意識が

育まれていきます。

 

その1番の方法が、やっぱりHUG!!

 

抱かれる赤ちゃん

 

人肌の温もり、香り、

そして耳元で聴こえる大切な人の声は、

自分が「ここにいる」という

自己確認の手助けもしてくれます。

 

自分自身が「今」の地点に在ること

それを認識することは、実はとても大切です。

 

赤ちゃんは自分の願望を

泣くことでしか表現できません。

その時に保護者(特に母親)が

反応を返し、対応してくれると、

「自分は愛される存在だ」

「この人は守ってくれる人だ」

と感じ、結果、世界に対して

ポジティブな信頼を抱くことが出来ます。

 

反対に、そのまま放置されると、

最初は泣いていた赤ちゃんは

段々泣かなくなっていきます。

(サイレントベビー)

 

その心の中では

「自分は愛されない存在だ」

「この人は守ってくれない」

という思いが作られていって、

自分と世界に対して

不信感を募らせていきます。

 

のぞき見ネコ

 

小さい頃に作られていく

こうした世界に対するものの見方は、

その後のその子の人間関係形成

そして人生そのものにも

大きな影響を与えます。

 

とはいえ、赤ちゃんの

泣きの訴えに全て応えようとするのは

至難の業ですよね。

 

自分が何かしようとしたときに限って泣き出す。

何をやっても泣き止まない。

何が言いたいのか分からない。

 

私自身も、無力感いっぱいで

「もう、いやーーーっ!!」(*T^T)ノシ

ってなること

たくさんありました。

 

そんなときは、

頼れる人がいるときは

思いきって頼ってください。

 

いないときは、

とりあえず抱きしめながら

一緒に泣いてください。

 

頑張りすぎて

どうか折れてしまわないで。

 

小さな子供は

母親と自分の区別がつきません。

母親の世界観をそのまま

自分のものとして取り入れます。

その喜びも悲しみも。

 

だから

お母さん自身の自己肯定感も

大切にしていってくださいね。

触れ合い(アタッチメント)の大切さ~子猿の実験その2

先の子猿の実験には続きがあります。

monkey

この子猿の檻に子猿を怯えさせるような

怪獣(くまのぬいぐるみ)を入れます。

 

針金の代理母と一緒にいれられた子猿は

檻の隅で固まってしまいずっと動かないのに対して、

毛布で作られた代理母と一緒の子猿は

最初は毛布にしがみつきますが、

気持ちが落ち着くと

少しずつ怪獣に近づく様子を見せます。

 

近付いては戻り、もう少し近付いては戻り..

最終的には怪獣に触れることが

出来るようになったのです!

 

子猿の心の中で巡る感情サイクル..

不安→安心→不自由→挑戦(探求)

そして再び不安から安心へ。

これは子どもの成長プロセスそのものを表しています。

 

jumping-kids

 

子どもは安心で傷付かないという

安全基地が満たされた状態で

不安などから回復し、

次第に不自由を感じることで

外向きの欲求が内側から湧いてくるのです。

 

子どもの自己肯定感の育て方

人と人との繋がりの中で

子どもの心の中で作られた愛着大きな種です。

 

育む

 

たくさんの冒険に旅立つための、

外の広い世界と対話するための、

自分を中心とした新たな人との

繋がりを作っていくための。

そしてより実り多き人生を歩んでいくための。

 

そこにあるのは自分は出来る、自分は大丈夫という

自己肯定感・自己効力感です。

 

自分の中に揺るがない軸を作り、

同時に必要な時に他者を信頼して

助けを求められる。

自分を信じるとともに

他人を信じられるのです。

 

そのためにも子どもが小さいときは

たくさんスキンシップをしてあげましょう。

甘えすぎなんじゃなかしら?過保護かしら?

というくらい。

 

満たされた子どもは否応なしに外の世界に

惹かれていきます。

その時に、挑戦したいという

その気持ちを、チャンスを、

出来るだけ尊重してあげて下さい。

 

何かにチャレンジするとき

それが成功するか失敗するかが

大切なのではありません。

「挑戦した」ということが

その子の自己肯定感に繋がるのです。

 

って、なかなか現実は難しいんですけどね。

時間はかかるし、後片付けは大変だし(笑)

親自身がやるほうが手っ取り早い( ̄▽ ̄;)

子育てって手間ひまがかかる!

 

でも心の片隅で良いので

そんな意識があるのとないのとでは

接している時の言動に違いが出ると思うのです。

 

そして、たくさんのHUG(ハグ)を!

 

hug

 

言葉より、一回のHUGで伝わるものがたくさんあります。

オキシトシンも出ますしね(*^^*)

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まとめ

心は目に見えません。

身体の成長は身長や体重という形で見えますが、

心は傷ついていても見た目では分かりません。

 

まだ、この世に生まれて数年の

我が子を含む子どもたち…。

毎日が冒険の連続です。

その中では思い通りにいかず

悲しい気持ちになったり

不安な気持ちに襲われたり

することもあるでしょう。

 

身近な親が、子どもの「安全基地」となって、

疲れた心を癒してあげてください。

そして、この世界は素晴らしいこと

ハグして伝えてあげてください。

 

そのためには、親自身の「安全基地」が

実はもっと大切で重要だったりします。

 

あなたには「安全基地」がありますか?

 

大樹

 

その中で、あなた自身が自分自身を取り戻し、

親子で明るい未来に向かって

歩んでいかれることを心から祈っています。

 

本日も最後までお読みいただき

ありがとうございました。