もっと素敵な明日のために
今日の私ができること。
おはようございます。
「イーハトーヴのくすり箱」
管理人のネリです。
少しずつ暖かくなってきましたね。
春の足音が聞こえてきそうです。
春…なんて素敵な季節。
そして、なんて眠たい季節!!
いえ、冬は冬で寒くてお布団から出られない
ってところなんですけどね(*^^*)
だけど、やっぱり、早起きは大事です。
調べれば調べるほど感じるのは
人間は日暮れに寝て、夜明けに起きる生き物だ
..ということ。。
今回は心理学・生理学、そして
アーユルヴェーダ…と、多方面から見た
早起きの人生に対するメリットを
お伝えしていきたいと思います。
もくじ
日の出前は聖なる時間!アーユルヴェーダから見たブラフマ・ムフールタ(brahma muhurta)時間の起床のススメ
アーユルヴェーダの古典書
「アシュタンガ・フリダヤ」には
次のように書かれています。
人はブラフマ・ムフールタ(brahma muhurta)に起きるべきである。
完全な健康、プロテクション、長寿のために。
すべての目的のために、平安のために。
ブラフマとは
創造神ブラフマ(brahma)の名から。
ムフールタとは時間の単位で、
1ムフールタは48分に当たります。
ブラーフミー・ムフールタとは
日の出の2ムフールタ前..すなわち96分前をさし、
とても神聖な時間とされているのです。
24時間のサイクルの中でも
各ドーシャが優勢になる時間があります。
ヴァータ:2~6時と14~18時
カパ:6~10時と18~22時
ピッタ:10~14時と22~2時
※ドーシャや時間との関係について更に詳しくはコチラ
で、ドーシャの性質の特徴から
イメージすると分かりやすいのですが、
朝6時以降のカパの時間に起きると
カパの重さや緩慢さの影響を受け
一日の動きが、まったりどんよりと
していまうのです。
一方、ブラーフマ・ムフールタにもあたる
ヴァータの時間に起きると、
その「動き」の性質によって
軽やかで気持ちの良い目覚めと一日が
もたらされるのです。
ヴァータの働きによって
排泄・血液循環も促されると
言われています。
アーユルヴェーダでは
早朝の起床・白湯・瞑想などが
勧められていますが、
実際行ってみると
本当に心身ともに軽やかに
一日を過ごすことが出来ます。
朝は聖人、午後は俗人!?…心理学から見た午前中活動のススメ
“The morning morality effect(朝の道徳倫理効果)”
という面白い実験結果があります。
(Maryam Kouchaki,Isaac H.Smith/Psychological science/October28,2013)
実験は8~12時まで(午前)と、
12~18時(午後)に分けて行われました。
そこでは左右に区切られた正方形の中に
20個のドットがちりばめられた画像を
一秒間だけ見て、
どちらが多かったかをボタンで選択します。
この際、「右の方が多い」とした場合5セント、
「左の方が多い」とした場合は0.5セント、
もらえることになっており、
この操作を100回繰り返しました。
つまり、正誤関係なく右を選んだ方が
たくさんお金がもらえるのです。
そして100回のうち34回は
明らかに左の方がドットの数が多い設定とし、
(⇒右を選ぶのはお金ほしさのズル!!)
この34回のうち被験者がどれだけ
右を選んだかを調べたものです。
結果、有意な差として
午後の方がお金をたくさんもらえる
右を選ぶ傾向になった、という
結果が得られています。
すなわち、結論として
倫理観は朝の方が強いとされたのです。
ここから、自分がより道徳的・倫理的な
活動・行動をしたいのであれば..
また、相手に対してもより
道徳的・倫理的な対応を求めるのであれば.
午前中がオススメという結論が導き出されています。
ホルモンだって太陽次第!脳科学生理学から見た早起きのススメ
生理学の観点から見ても
やっぱり早起きはオススメです!
快眠・精神の安定に欠かせない神経伝達物質に
セロトニン(5-HTT)があります。
セロトニンは覚醒時(起きているとき)に分泌され、
その働きとして
- 大脳皮質における「覚醒」状態の維持
- 大脳辺縁系における「心のバランス」の維持
- 自律神経のバランスを整える
- 「痛み」の調節
- 姿勢の維持
- 腸の蠕動運動(腸内で作られるセロトニン由来)
などが挙げられます。
セロトニンレベルを高く保つことで
毎日を良い感じに過ごせるということです。
このセロトニン神経そのものを活性化するのに
太陽の光を浴びるということが
とても効果的なのです。
太陽の光は網膜を刺激して
直接セロトニン神経を活性化
してくれるからです。
セロトニンの分泌は同時に
睡眠促進ホルモンである
メラトニン(セロトニンから作られる)の
分泌も促進し、
それにより質の良い睡眠を
取ることが出来ます。
別の言い方をすると
朝に強い光を浴びることで
体内の概日リズムがリセットされ
夜にきちんと眠くなり
眠れる身体が作られるのです。
逆に夜更かしをして
夜にパソコンなどの強い光を浴びると
この概日リズムが乱れ
質の良い睡眠がとれず
心身に悪い影響を与えます。
まとめ:結局のところ、早起きって素晴らしい!
当然言えば当然なんですが
あらゆるものが
早起きを勧めています(笑)
とはいえ、なにかと夜型に
シフトしやすい現代人の生活。。
夜の方が作業がはかどるという
気持ちも良く分かります( ̄▽ ̄;)
まずは出来るところから
太陽を意識した生活を
心がけてみましょう。
私ももとは結構夜型でした。
でも子どもが生まれ、
彼の寝かしつけに付き合ううちに、
夜は子どもと一緒に寝て
早朝に起きて作業をすることが
増えました。
そこから、物事の捉え方も
変わってきました。
やっぱり人は、もともと
日の出とともに起きて
日暮れとともに休む、
そんな風にできていると感じます。
自然に沿った生き方を
アーユルヴェーダは勧めています。
自然に逆らった生き方は文字通り
不自然で、負荷がかかり、
なにかと不調・変調をきたしやすいのです。
アーユルヴェーダでは
- 健康とは自然法則との完全な調和
- 全ての病気は自然法則を犯すことから始まる
とされています。
身体のリズムに耳をすませ
自然を感じながら生きる。
そういう毎日を送れると良いですね♪
本日も最後までお読みいただき
ありがとうございました!