純粋意識

もっと素敵な明日のために

今日の私が出来ること。

おはようございます。

「おいしい人生のつくり方」

管理人ネリです。

 

さて、サイトタイトルでもある

「イーハトーヴのくすり箱」

 

その名の由来は、

宮沢賢治の夢見た理想郷

「イーハトーヴ」

からきています。

 

rising sun

 

管理人の「ネリ」も。

「グスコーブドリの伝記」に出てくる

主人公「ブドリ」の

3才下の妹の名前です。

 

今回は、

私が「おいしい人生」を

語る上で外せない、

「宮沢賢治」を中心に

お話ししたいと思います。

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1.「銀河鉄道の夜」との出会い

私の人生を変えた映画…

それが、10才のとき、

小学校のイベントで見た

「銀河鉄道の夜」(猫のアニメ)。

 

出典:Amazon

 

まぁ、もともと

猫が好きというのもあり、

その後、テレビで放送された録画を

のめり込むように何回も見た

この名作。

 

オーディオカセットを

通学の途中で

聞いていたくらい

大好きでした。

 

なので身体の芯の部分に

どこか「宮沢賢治」が

染み込んでいます。

 

ほんとうのさいわいって

いったいなんだろう?

 

それが一番シンクロしたのが

「アーユルヴェーダ」

だったんですね。

2.アーユルヴェーダにあった「本当の幸い」の答え

アーユルヴェーダでは

人生には4つの目的が

あるとされています。

 

「ダルマ(法)」

「アルタ(富)」

「カーマ(性愛)」

「モークシャ(解脱)」

 

もともとアーユルヴェーダ自体が

これらを行うため、

心と身体を整える方法を

学ぶための学問でもあるのです。

 

その中でも大切な目的。

それが…

 

ダルマ

ダルマ木蓮

 

ダルマとは、

その人が生まれもってきた

「使命」のようなものです。

ダルマは、あくまで自然なことで

「頑張る」とは対局にあるものです。

 

 

種から芽が出て花が咲くように。

朝、太陽が東の空から昇り、

一日の終わりに

西の空に沈んでいくように。

 

一人の人間が、この世界で

生きていく中で

自然に行われていく

最初から組み込まれているものです。

 

人がダルマを行っているとき、

一番世の中の役に立っています。

本人も苦痛や負担を感じず、

あくまで「自然に」生きています。

 

アーユルヴェーダでは

「ダルマを行いながら

『幸福を拡大』していくこと」

「人生の目的」としています。

 

「幸せになること」が人生の目的なのです。

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3.心象スケッチと純粋意識

ふむふむ、なるほど。

 

身体を丈夫にして

人の役に立つような

ことをしながら、

 

苦しかったり、

しんどかったりとは縁なく

生きていけば良いのね?

 

でも、どうやったら、

そんな夢みたいなこと

出来るのん!?

 

というツッコミが

入りそうですねー。

 

実際、私も

その理想と現実のギャップに

どれだけ枕を涙で

濡らしたことか…( ̄▽ ̄;)

 

そこで大切になってくるのが

「純粋意識(プルシャ)」との繋がりです。

 

純粋意識

 

「純粋意識」!?

 

また怪しげなのが出てきた..!!と

そこ!サイトを

閉じないで~っ!!(T▽T)/

 

うん、一見怪しいですけどね~( ̄▽ ̄;)

豊かな人生を送ることを考える時に

純粋意識との繋がりを意識することって

とっても大切なんです。

 

純粋意識…別名・プルシャ

時間や空間といった枠にとらわれない

永遠で普遍的な存在です。

 

別の言い方をすると

「潜在意識」

深ーいところとの繋がり。

 

ユングでいうところの「集合的無意識」

「宇宙意識」とも同じかもしれません。

 

 

雑多な心の活動を鎮めたときに見えてくる

自分自身の中に溢れる純粋な想い。

 

その想いとの繋がりが

失われたとき

人は無益な人生

送ることになります。

 

有益な人生を送る上で

純粋意識との繋がりは

必須です。

 

宮沢賢治の「春と修羅」

ご存じですか?

 

映画「銀河鉄道の夜」の

エンディングで流れる

その「序」の部分…

常田富士男さんの朗読がまた

たまらなく素晴らしくて…あぁ、ヨダレが。。

 

わたくしといふ現象は

仮定された有機交流電燈の

ひとつの青い照明です

(あらゆる透明な幽霊の複合体)

風景やみんなといつしよに

せはしくせはしく明滅しながら

いかにもたしかにともりつづける

因果交流電燈の

ひとつの青い照明です

(ひかりはたもち その電燈は失はれ)

引用:青空文庫「春と修羅」/宮沢賢治

 

10才の時には分からないまま

心がざわざわと惹かれて

止まらなかった、この詩…

個人的には「純粋意識」の話だと

今は捉えています。

 

電燈が「肉体」。

光が「魂」ですね。

 

 

そして、それを「見ている」のが

純粋意識(プルシャ)。

 

純粋意識は何もしません。

ただ観察するのみ。

 

そこに経験を与えるために

私たちの心と身体は存在する、と

アーユルヴェーダでは考えられています。

 

この身体を使って世界に働きかけ

その結果、自分の心に映し出された

「現象」…すなわち

 

「心象スケッチ」

 

それを見ているのが

純粋意識だという図式です。

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4.ダルマ~「世界全体と個人の幸せ」

ダルマを行っているとき

人はもっとも自然で

純粋性が高まっていきます。

 

その結果、宇宙が働き

宇宙の無限の力をもって

ますます想いが簡単に、

加速度的に叶っていくとされます。

 

よく言われる「引き寄せ」にも

通じてきますね。

 

脳・引き寄せ

 

そんなダルマに通じる言葉を

宮沢賢治は残しています。

 

正しく強く生きるとは

銀河系を自らの中に意識して

これに応じて行くことである

引用:青空文庫「農民芸術概論綱要」/宮沢賢治

 

ダルマには条件があり

  1. 明確
  2. 肯定的
  3. 献身的

であることが必要です。

 

決して自分のエゴだけでは

幸せにはなれないんですね。

当然と言えば当然です。

 

世界がぜんたい

幸福にならないうちは

個人の幸福はあり得ない

引用:青空文庫「農民芸術概論綱要」/宮沢賢治

5.宮沢賢治本人の生き方に見るアーユルヴェーダ

宮沢賢治は

「アーユルヴェーダ」を

学んでいたんじゃないか…

と思うくらい、

両者の中に共通項を

見出だすことができます。

 

それは賢治自身が熱心な

法華経信者であることを

考えると納得です。

 

「法華経」の元になった

大乗仏教

そのまた源泉をたどっていくと

アーユルヴェーダの源泉とも

繋がっていくんですね。

 

そういえば最近、

宮沢賢治の父を主人公に

書かれた小説

「銀河鉄道の父」

が直木賞を受賞しましたね!

 

出典:Amazon

 

歴史の偉人、宮沢賢治を

斬新な視点から描かれたこの作品。

個人的にも、とても興味深いです。

 

「雨ニモマケズ」などの印象から

凄く「聖人君子」なイメージを

持たれることが多い賢治ですが、

 

結構、困ったちゃんです(笑)

 

ガーン!

 

公家と宮大工の家系の

裕福な質屋の家庭に産まれ、

甘やかされて育ち、

好きなことに没頭。

 

自分の理想を追求するあまり

自己中心的な行動を

することも多く…。

 

前述の本の著者、

門井慶喜さんの言葉を借りれば

「社会的能力の乏しい、普通の人」

です。

 

好意を持たれた女性を避けるために

顔に灰を塗りたくった伝説もあり、

生涯童貞を貫いたとも言われます。

 

でもね、だから、

好きなんです。

 

こういう不器用な生き方。

「想い」に引っ張られ

がむしゃらに足掻きながら

生ききった感じ。

 

そして、だからこそ、

多くの人の心を

打つんじゃないかな…と思います。

 

一見、全然幸せそうに

見えないですけどね( ̄▽ ̄;)

それでも、それが、

宮沢賢治その人らしい

「本当のさいわい」に近い

生き方だったのではないか…と

今は思ったりしてるんですよね。

 

そんな賢治が理想郷とした

「イーハトーヴ」の名をお借りして、

 

私は私なりの

「世界ぜんたいの幸福」

探してみたいと考えています。

 

 

大きなこと言っちゃってますが

まずは自分と家族のために…。

 

動機はとても小さいところから…

でも、とても切実な気持ちから…

精一杯の祈りと願いを込めて綴る

「イーハトーヴのくすり箱」

 

これからもどうか

よろしくお願いいたしします。