もっと素敵な明日のために
今日の私ができること。
おはようございます。
「イーハトーヴのくすり箱」
管理人のネリです。
アーユルヴェーダの体質診断と言えば
3つのドーシャ、ヴァータ・ピッタ・カパ。
さて、あなたはどのタイプですか!?
今回はその中から風と空の質を持つ
ヴァータについてお話ししたいと思います。
良ければ最後までお付き合い下さいませ。
もくじ
1.トリ・ドーシャのひとつ「ヴァータ」について
空間や空を意味する
空元素・アカーシャと
軽快で活動的な
風元素・ヴァーユから出来ている
トリ・ドーシャのひとつ
「ヴァータ(Vata)」。
ヴァータさんは一言でいうと
「動き」の質。
からだの中では呼吸や排泄、
血液などの循環や
ミネラルや栄養分、果ては老廃物の
運搬などに大活躍!!
言ってみれば「運び屋さん」。
「お届け物で~す」
面白いのは「思考」も
ヴァータさんの
働きのひとつということ。
なのでヴァータが乱れると
落ち着いたまとまりのある
考え方ができなくなって、
神経質になったり、
不安や孤独感に苛まれて
イライラしたりすることも…。
アーユルヴェーダ界のスナフキン…
ヴァータさんは繊細です。
風がオレを呼んでいるぜ…
2.風のように舞い踊る!?ヴァータ体質の特徴
ヴァータさんの特徴…
それは何と言っても軽やかな動き!
とにかく、じっとしていられないのが
風と空から成るヴァータさん。
生命エネルギーであるプラーナを
主な構成要素とし、
あっちへバタバタ、
こっちへバタバタ、
今日も元気に走り回っています。
ヴァータが強い人の見た目の特徴は
やせていて、背がものすごく高い。
あるいは逆に低い。。
中庸なんて大嫌い!?
生き方が振り切っているの人は
ヴァータさんの可能性も!!?
「アンバランス」の代名詞、
軽やかにこの世界を舞台に
風のように舞い踊る
ダンシング・ヴァータさん。
骨格が華奢で、関節が目立つことが多く、
あごが細かったり、歯が不揃いだったり
する人が多いのも特徴。
ちょっと街中で注意してみると、
意外とヴァータの特徴を持った人が
たくさんいることに気付きますよー。
(特に都会に多い感じ)
3.明日は明日の風が吹く…ヴァータ体質の性格
風のようにひとところに
留まることを知らないヴァータさんは
話題も豊富で明朗快活!
もともとエネルギー値は高いとされ、
バランスが取れているときは
創造力にあふれエネルギッシュに動き、
表情は明るくて、華やかな印象。
持って生まれたヴァータが多い人は
会話が話題に富んでいて、とても面白く、
同時に調和的で発展的。
たくさんの人の心を掴む
魅力的な人が多いのも頷けます。
変化への対応が柔軟なヴァータさんは
頭脳明晰で理解力も超早い!!
…と、同時に忘れるのも早いのが
玉にキズ。。( ̄▽ ̄;)
過去を水に流すのが一番得意なのも
ヴァータさんかも!?
「過去は忘れた…」
ただバランスが乱れると
これらの良いところが全て裏目に出ます。
気分にむらが出て
言っていることが不安定になり、
不安になったり孤立感を感じたり。。
心も体も「乾燥」してしまい
疲労感も感じやすくなります。
外の気候が寒く乾燥する秋から冬、
そして、これから梅雨の季節も
ヴァータが悪化しやすくなる要因。
(ちなみに梅雨時期は
全てのドーシャが悪化すると言われています)
変化が大好きなヴァータさんは
同時に一番乱れやすいドーシャでもあり、
不規則な生活や、早食い、
長距離の移動や夜更かしや徹夜でも
すぐにヴァータがバタバタしてしまいます。
この過剰な情報化社会の中、
ヴァータが上がっている人は
多いんじゃないかしら?
慌ただしく、休息や自分の時間を
充分持てなかったり、
支えてくれる愛情が不足しても
ヴァータは乱れてしまうとのこと。
…子育て中のお母さんの多くも
ヴァータが上がっていそう。
そんな時、アーユルヴェーダでは
「反対の質」を与えることが大切と
言われています。
4.ヴァータ体質と相性の良い食べ物
こちらでも書いていたように
ヴァータさんの特徴や質には
軽い・動き・乾燥・精妙・冷たい・澄んだ・粗い
というものがあります。
なので、ヴァータを下げようと思うと
反対の質である重くて油性、
そして温かいものがオススメ。
また甘味や酸味・塩味には
ヴァータを下げる作用があるので
積極的に取りたいところ。
苦味・辛味・渋味は、
ヴァータが上がっているなぁと
感じる時は避けてくださいね。
あと、冷凍食品や残り物、
アルコールも厳禁!
ヴァータ体質の人は無理なダイエットや
絶食は控えるようにしましょう。
具体的なものとしては
まずは乳製品。
特に温めた牛乳は
ヴァータさんの強い味方!
ヴァータさんと相性の良いスパイス、
シナモンやカルダモンを入れた
ホットミルクやチャイは
ヴァータさんの心身の乱れを
優しく癒してくれること
間違いありません。
野菜でいうとアスパラガスやビート、
甘みの強い人参やかぼちゃ、
さつまいももオススメ。
ここでも「温」は大切!!
生野菜は避けて、
加熱したものを取りましょう。
良く熟したりんごや
良質の油分が含まれるアボカド、
バナナやデーツ、ぶどう類などもオススメ。
りんごは焼き林檎にしてシナモンをかけると
ヴァータを調和させる最高の一品になります。
「甘い!ぬくい!ジューシー!!」
ムングダールと呼ばれる豆(緑豆)や
玉ねぎ、ナッツ類もオススメ。
肉は豚肉は控えたいところですが
鶏肉や牛肉はOKとされています。
消化を促すフェンネルや生姜も
積極的に取りたいところ。
カモミールやローズヒップ、
レモンバームなどの
ハーブティーでホッとするのも
バタバタしてしまった
ヴァータさんの心には効果的です。
5.ヴァータ体質にオススメのアロマ
ヴァータさんのバタバタした動きや、
冷たさ・乾燥という質を抑えるのに
相性が良いアロマは、
反対の質を持つ温性・重性・油性、
そして鎮静の質を持つもの。
また「甘味・酸味」のアロマやハーブも
オススメです。
具体的にはジンジャー、シナモン、バジル、
ラベンダー、ローズ、ゼラニウム、クラリセージ、
オレンジ、カルダモン、クミンなど。
特に夕方から寝る前にかけての
芳香欲で心身を緩め、
ぐっすりと睡眠をとることが
ヴァータさんには良さそうです。
なんとなく気ぜわしくて
ヴァータが乱れているなぁ、と感じる時は
お風呂にゼラニウムやラベンダーの
精油を数滴たらして入ったり、
オレンジやローズで不安になりがちな
心を癒してあげると良いでしょう。
また、乾燥の質が強いヴァータさんに
特にオススメなのが
オイルを使ったマッサージ!!
「はぁ~、効くわ~♪」
アーユルヴェーダのオイルといえば
やっぱりコレ、太白ごま油!!
出典:Amazon
なかには加熱処理(キュアリング)済みの
こんな素敵なマッサージオイルも!
出典:瑞健
まぁゴマ油に限らず、
アーモンドオイルやオリーブ油、
ひまし油やギーなどなど、
乾燥しやすいヴァータさんにとって
油分を補うオイルとは
全般的に相性が良さそう。
繊細で乱れやすいヴァータさんを整えるには
お気に入りのアロマの精油を混ぜた
オイルを使って行うセルフマッサージが
手軽で効果的でオススメです。
ヴァータが乱れやすい
秋冬や梅雨といった季節には
是非取り入れてみてくださいね。
まとめ
移ろいやすく、繊細で、
好奇心を持って動き回る
愛すべき旅人・ヴァータさん。
魅力あふれるその体質ゆえに
心身共に疲労することの多い
ヴァータさんに必要なのは
暖かさと穏やかさと潤い、
そしてバランスの取れた生活。
ヴァータを乱さないようにするには
規則正しくバランスの取れた
消化に良い温かい食事を取り、
お風呂やオイルマッサージで
身体をあたためて休息し、
刺激物やタバコを控えて
早寝・早起きをするのが大切です。
…ヴァータに限らず、
人として大切な
生活習慣なんだけどね(・ω・;)
色んなドーシャが乱れたとき
まず整えなければいけないのは
ヴァータだ、とも言われます。
過剰になりやすいヴァータさんと
上手に付き合いながら、
この面白くておかしな世界を
軽やかに舞い踊り、楽しんで
生きていきたいですね~。
今日も最後までお読みいただき
ありがとうございました。