アーマ(Ama)未消化物が招く病気の恐怖!現代医学から見たアーマと予防と対処法について

もっと素敵な明日のために

今日の私ができること。

おはようございます。

「イーハトーヴのくすり箱」

管理人のネリです。

 

アーユルヴェーダで

増やしたい素敵なものが

「オージャス」だとすると

 

 

その対極にあるのが

未熟・未消化物という意味をもつ

「アーマ(ama)」!

 

未消化物・アーマ

 

コイツらを減らす&出さないことも

アーユルヴェーダの大きな目的です。

 

駆逐してにゃる!

 

今回は現代医学にも通じる

アーマ(Ama)について、

にゃーゆるヴェーダ的に

ご紹介したいと思います。

 

良ければ最後まで

お付き合い下さいませ(*’ω’*)

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未消化物・アーマ(Ama)とは?

アーマ(Ama)とは

「生もの、未調理のもの、未消化物、未熟」

を意味するサンスクリット語です。

 

アーユルヴェーダでは主に

「未消化物」の意味で

使われることが多いですね。

 

未消化物・アーマ(うふ)

 

ちなみに反対の「消化物」

パーカ(paka)といいます。

罪・穢れのない「清浄」

意味する言葉でもあります。

 

パーカ(paka)になれずに

体内にヘドロのように溜まって、

腐敗し、毒素となったアーマ

それが原因となって生じるのが

アーマヤ(amaya) つまり病気です。

 

病気と消化の強いつながり…

ここにはインドの風土・文化も

大きく関わっているよう。

 

インドでは、料理と言えば

「火を通したもの」

 

なぜなら暑さ厳しいインドでは

消化に良くない生ものは

命を危険にさらしてしまうから。

 

インド人に「寿司・刺身」を勧めると

殺意があると思われかねないかも!?

 

なのでインドでは

火に対する畏敬の念が強く、

火の神様であり消化力の代名詞でもある

アグニ(Agni)は、とても大切な

概念となっています。

 

「えっへん!!」

ピッタちゃん

 

その神聖な消化力・アグニによっても

消化しきれなかった未消化物…「アーマ」

 

その特徴は、とても粘着質

くっつくと離れにくく、

悪臭を放つ…とされています。

 

未消化物・アーマ3匹

 

そして体内に留まり、

その部位の正常な働きを邪魔し、

スロータス(経絡)の流れを

悪くしてしまいます。

 

未消化物・アーマの侵略

 

アーマがあるときの症状としては

体がだるくなったり

食欲がなくなると言われています。

現代医学的の視点で考えるアーマ(Ama)

アーマ(ama)という言葉、

その概念を知った時、

ネリは現代医学に通じるものを感じて

ものすごく驚き、感動しました。

 

粘着質な物質が

スロータスにたまり流れを悪くする

…真っ先に浮かんだのが

悪玉コレステロール(LDL)!

 

悪玉コレステロール・詰まった血管

 

血管の内側にたまって

動脈硬化などを引き起こす

悪玉コレステロール…

サイレントキラーという

恐ろしい二つ名をもつ

悪玉コレステロール(LDL)

まさしくアーマ(ama)の化身とも

言えるのではないでしょうか?

 

粘着質で、くっつきやすく、

血管という管(スロータス)を

詰まらせてしまう…

まさしく古典書に描かれている

アーマ(ama)!!

 

アテロームの写真

リアル・アーマを連想させます。

 

痛風の原因となる尿酸

血液中にあふれた過剰な糖

頑固な便秘でたまった宿便

認知症の原因とも言われるβアミロイド

活性酸素なんかもアーマ(ama)

考えられますね。

 

最近話題のAGEs(終末糖化産物)

未消化物・アーマのひとつ。

 

考えてみると現代人は

様々なアーマにさらされている、と

言えそうです…( ̄▽ ̄;)

 

忍び寄る恐怖‥!這いよる混沌!!

這いよる混沌…アーマ

 

アーユルヴェーダの凄いところは

現代医療に負けずとも劣らない知識が

たくさん見受けられるところ。

 

また肉体的・物質的なことだけではなく

心理的・精神的な内容にまで

踏み込んで描かれているところです。

 

心理的・精神的にも

私たちを蝕んでいくアーマ(Ama)。。

その代表的なものが

今を生きる人間の方が

深刻な問題を抱えているであろう

「アレ」です。

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現代人の最大の敵!?情報アーマ(Ama)!

現代人が特に蝕まれているのが

「情報アーマ」ではないでしょうか?

 

スマホの発達によって

たくさんの情報を

手にすることができる今日。

 

と、同時に、それらの情報を

うまく扱いきれず、

情報に踊らされている…という

側面があるのも事実。

 

人の身体は20万年前から

その作りはあまり変わっていません。

だけど、脳が受け取る情報量の増え方は

未曽有で驚異的なレベル。

 

今、1日に受け取る情報量は

江戸時代の1年分

言われています。

 

消化しきれなかった情報も

アーマ(Ama)になって

思考を詰まらせ

行動力を下げているように思えます。

 

なんだか最近、

だるくてやる気が出ない…

それは心と体に

アーマ(Ama)がたくさん

ついているのかも‥。

 

アーマ憑きカパりん

 

情報に対する消化力…

体はもちろん

心の健康を保つために

アーユルヴェーダの知恵を

使っていきたいところですねー。

アーマ(ama)はどうして作られ、増えるのか

消化力があり適度な食事を摂ることで

血漿(ラサ)から血液(ラクタ)、

そして筋肉(マーンサ)と

組織・ダートゥが順番に作られて

活力素・オージャスになるのが

理想的な体の形…。

 

 

 

その流れが悪くなることで

老廃物の排泄が滞り、

心身共に重く感じるようです。

 

食べすぎ、あるいは

道路が狭すぎることによる

交通渋滞ですね。

 

交通渋滞・詰まり

 

ちなみに以下のような

食事の採り方をすると、

アーマが出来てしまう…と

されています。

 

未消化物・アーマ(Ama)が増える食事
  • 必要以上に食べること(過食)
  • 不規則な食事
  • 未消化な状態(非加熱)で食べる食事
  • 適切ではない食べ合わせ
  • 重たい食事(脂肪食など)
  • 冷たい食事
  • 汚染された食事(化学物質)
  • 時間や季節に適応していない食事
  • 自然な欲求の抑圧、断食
  • 肉体的・精神的な原因から、消化力が落ちているときに食べる食事

 

 

5000年以上前からあった

食事や生活習慣によってたまった

悪いものが命を蝕む…という概念。

 

なんでも過ぎるものは毒になる…

「腹八分目」という言葉は

健康を守るための昔の人の

知恵の結晶です。

 

数値化・データ化されていない分

その知識はある意味、

今以上に純度の高いモノだったのかも

しれませんね。

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アーマ(ama)を減らして健康にくらすために

どうしよう…自分の身体は

アーマがいっぱいなんじゃないかしら!?

そう思ったあなた!

大丈夫、今ならまだ間に合います!!

 

アーマは、出来て時間がたっていなければ

食事の内容や方法によって消化し

消すことが出来るといわれています。

 

やっぱり、ここでも

大切なのは「食事」!

アーユルヴェーダの基本は

食事による体調管理…

キッチンファーマシー。

「医食同源」とは

よく言ったものですねー。

 

先にも述べたように

「腹八分目」というのは

アーマを作らないための

基本となる知恵です。

 

たくさん食べすぎると、

薪をくべすぎて火が燃えない暖炉のように

消化力・アグニが弱って食物が消化しきれず

それがアーマになります。

なんでも適量が大切。

 

ピッタと暖炉

 

まぁ、消化力が強い人は

食べすぎても全部

消化しきってしまいます( ̄▽ ̄;)

 

ピッタ・消化~ラサ作製

 

食べたい人は逆に

消化力・アグニを強くする…という

アプローチの方法もあり!?

 

できてしまったアーマの対処としては

具体的には以下のようなものがあります。

 

アーマの対処法
  1. 断食(プチ断食)
  2. 白湯を飲む(乾生姜・三辛(トリカトゥ)・レモンなどを加えるのも良い)
  3. レモン
  4. 運動
  5. 発汗法(入浴)

いずれも消化力を上げる効果があります。

最初の「断食」については

情報アーマも同じですね。

最近では一日SNSなどの情報に触れない

スマホ断ち・ネット断ちが

脳にすこぶる良い効果を与え、

生産性が上がる…という

結果が出ています。

 

アーマを現代的視点から見るには

次の本もオススメ(*’ω’*)ノ

 

【ネット断ち・齋藤孝】

出典:Amazon

 

【最高の体調・鈴木祐】

出典:Amazon

 

一週間…あるいは月に一度だけでも

インターネットから離れた一日を

過ごしてみると、

すごく思考がクリアになり

豊かな気持ちになりますよ。

 

アーユルヴェーダの中には

パンチャカルマ(Panchakarma)

と呼ばれる浄化法があるのですが、

これは過剰なドーシャを排出するもので

アーマを取り除くものではありません。

 

ピッタちゃん

え?ボクたちのことを削るの!?

ヴァータさん

過剰になると体に良くないんだ…。

カパりん

なんでも、ほどほどが大切よね~♪

 

ドーシャのバランス(文字有)

 

汚れを落とした綺麗な布でないと

綺麗な染色ができないように、

このパンチャカルマも

余計なアーマが残っていると

効果がありません。

 

なので、パンチャカルマを行う前には

パーチャナと呼ばれる

油抜きの食事療法が行われます。

これでスロータスにたまった

アーマを消化するのです。

 

ここから見ても分かるように

特に体にたまったアーマに対する

一番の対処法はやっぱり

「食事」なんですねー。

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まとめ

「自分」を形作るために

体内に取り入れた栄養や情報。

 

だけど消化しきれずに、

未消化物となって蓄積し、

体に害を成す存在となっていく

恐ろしい諸悪の根源…

「アーマ(Ama)」

 

悪玉コレステロールに糖・尿酸、

宿便からAGEs(終末糖化産物)、

そして過剰な情報まで…

表面的な豊かさの中には

たくさんのアーマが潜んでいます。

 

いつでも引き返せる‥と思って

甘く見ていたら

いつの間にか引き返せない分水嶺を

越えてしまっていたりして‥。

 

 がーーーーん!! 

ガーン!

 

でも。

「ここまでが健康!

ここから先が病気!!」という

明確な境目はありません。

 

人の身体も命も

日々あっちにこっちに

揺らいでいます。

 

その揺らぎの中で

本当に自分に必要な

「選択」をしていくことで、

きっと本当に豊かで

幸せな人生を築くことができると

ネリは信じています。

 

ピッタちゃん

「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず!!」

 

その「選択」をするのは

医師でも神さまでもなく

あなた自身。

 

選択せよ!ニャトリックス

 

自分の心と体の手綱を

しっかりと引いて、

自分の人生の主導権を

握っていきましょう!

 

今日も最後までお読みいただき

ありがとうございました。