オージャス

もっと素敵な明日のために

今日の私ができること。

おはようございます。

「イーハトーヴのくすり箱」

管理人のネリです。

 

今日のテーマは…

 

オージャス(Ojas)!

(料理の鉄人風に)

 

「あの人、なんであんないつも

元気でキラキラしているんだろう?」

そんな人は身体の中に

このエネルギー・オージャス

いっぱいあるのかも。

 

アーユルヴェーダを語る上で

外すことが出来ない

この不思議なエネルギーについて

にゃーゆるヴェーダ的に解説!

良ければ最後までお付き合い下さいね♪

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アーユルヴェーダの生命エネルギー・オージャスとは?

アーユルヴェーダの古典書

チャラカ・サンヒターの中で、

オージャス(Ojas)

以下のように書かれています。

 

心臓の中にある、白くて少し赤黄色を帯びた物が

身体のオージャス(活力素)といわれている。

(中略)生命体において一番初めに作られるものが

オージャス(活力素)である。

オージャスはギーの色で、密の味がし、

炒った米のにおいがする。

出典:チャラカ・サンヒター第17章74-75

 

オージャスはギーの色…

ということは、こんな色

 

 

ギーについてさらに詳しくはコチラから!

 

ゴージャスでデリシャスな香りただよう

オージャス(Ojas)。

西洋医学の中には

この概念とピッタリと対応するものが

存在しないんです。

 

でも、その存在は

体の内なる声に耳をすませば

感じることが出来ます。

 

身体と心を結び付け、

生き生きとした生命活動や

免疫力に大きな影響を

与えているとされるオージャス。

 

古典書にはこんな記述も…。

もしそれが消失すると人は死ぬ。

出典:チャラカ・サンヒター第17章74-74

 

「オー!ジーザス!!」

 

命がこの世に誕生するとき

一番初めに作られるとされる

オージャス(Ojas)

 

新しい命・赤ちゃんの心臓は

お母さんのお腹の中で

8滴のオージャスをもらって

動き出すそうですよ。

 

あなたの命も遺伝子だけではない

大切なものを親から受け取って

この世に生まれてきました。

 

 

そんなオージャスは

心臓を中心に存在し、

スロータスと呼ばれる

血管や食道・気管などの

全ての管を通して

全身に行きわたっています。

オージャスはこうして作られる!

さて、そんな大切なオージャスを

体の中でもっと増やすために

知っておきたいのが、

その生成メカニズム。

 

古典書には

蜂が果物や花々から蜜を集めるように、

人の臓器がその機能によって

オージャスを生成する。

出典:チャラカ・サンヒター第17章

…とあります。

 

私たちの身体は日々、

食べ物・飲み物によって

7つの身体構成要素・ダートゥ

作られていくとされています。

 

 

順番は以下の通り。

  1. ラサ(血漿)
  2. ラクタ(血液組織)
  3. マンサ(筋肉組織)
  4. メーダ(脂肪組織)
  5. アスティ(骨組織)
  6. マッジャー(骨髄組織)
  7. シュクラ(生殖組織)

 

これを見ると

良い骨を作るには良い脂肪が、

良い筋肉を作るには良い血液が、

必要になることが分かります。

 

その中で重要な働きをするのが

食べ物を消化し、

この流れをスムーズに作る

火の力・アグニ(Agni)!

 

 

7つの組織・ダートゥが

きちんと正しく作られ、

機能を果たして動いているとき、

その流れの先に

オージャスが生まれてきます。

 

ピッタのオージャス作り

 

オージャスが増えると

良いことがいっぱい!

 

眼・肌は輝き、

五感は冴えまくり、

声は澄み渡り、

筋肉は瑞々しく弾け、

ハゲは治り、

異性にモテまくり、

世界の真理にたどり着き、

失われたアークを見つけ出し、

エクスカリバーだって

抜けてしまうとかしないとか…。

 

オージャスの泉

 

冗談はさておき、

免疫力が上がり、病気知らずの

健康な体になるのは

確かなようですね(*^ ^*)

 

また心のストレスからも守られるので

幸福感に満たされた

内側から輝く、生き生きとした

毎日を送ることができます。

 

あなたの周りにもいませんか?

そばにいるだけで

元気がうつって幸せな気持ちになる

なんだかよく分からないけれど

エネルギーの塊みたいな人。

 

その人はきっと

たくさんのオージャスに

満たされている人です。

 

 

逆に、この流れがうまく進まないと

体の中に消化しきれなかったものが

未消化物・アーマ(ama)となって

スロータスと呼ばれる管を

詰まらせてしまいます。

 

代謝は上手く進まなくなり

オージャスはどんどん減っていき、

オージャスをもとにしている

消化力・アグニの力も落ちる…という

悪循環にはまってしまいます。

 

pitta-ama

 

アーマについて更に詳しくはコチラから!

 

身体の中を

オージャスでいっぱいにして

幸せな生活送ろうぜ、ベイビー!

 

jumping-girl

 

アーユルヴェーダの究極の目的は、

ここにあるんですね。

オージャスを減らしてしまう食事や生活習慣

そんな大切なオージャス…

現代人の生活の中では

日々失われることが多く、

なかなか体の中で

増やしていくことが出来ません。

 

過度の運動、断食、心配、乾燥したものや

少量の食事や偏った食事を食べること、

強風や日射に晒されること、恐れ、悲哀、

非油性の飲み物を飲むこと、

時間的要因、鬼神(ブータ・微生物)の憑依。

これらがオージャスの減少を起こす原因である。

出典:チャラカ・サンヒター第17章76-77

 

上に書かれていることは

アグニ(消化力)を乱す原因でもあります。

アグニ(消化力)が整っていて初めて

食べたものは血となり肉となり

オージャスとなるのです。

 

食べ物の偏りや食べすぎ、

不規則な食事やストレスは

オージャスを減らしてしまう

原因となるので要注意ですね。

 

またオージャスには

  • 重い
  • 冷たい
  • 柔らかい
  • なめらか
  • 粘調性
  • 甘い
  • 安定している
  • 澄んでいる
  • 凝集性
  • 油性

という10の質があります。

 

一方、お酒(アルコール)には

オージャスと全く反対の質を持っており、

オージャスを破壊してしまうんだとか。

 

 

なので、アーユルヴェーダ的には

お酒を飲むときはよく考えて

ルールを守って飲みましょう。

 

ちなみにアーユルヴェーダの知識の中には

お酒を飲むときにはこうしましょう…という

ルールも伝えられていたりします。

 

100%全くダメとは言わず

逃げ道ルールがあるところが

アーユルヴェーダのゆるくて

良いところですね(*^_^*)

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オージャスを増やす方法

①オージャスを増やす生活習慣

オージャスはエネルギーと言うより

人がもともとその体の中に持つ

純粋な知性が物質化したもの…

とも言われます。

 

オージャス

 

なので毎日の生活習慣を整え

より自然な形で命を生きていくことが

オージャスを増やすには大切です。

 

そのため、どういったことを

日々・時間ごとに行っていけば良いか

…ということまで事細かに

アーユルヴェーダの中では

きちんと説かれているんですねー。

 

そのひとつが毎日の健康法

ディナチャリア(dinacarya)

 

 

毎日行うべきこと、

季節によって心がけること…

丁寧に細かく記された内容は

今の私たちが読んでも

「うーん、なるほど!」と

納得できるものが多いのが驚きです。

 

もうひとつ心がけたいのが

強壮法(健康増進法)である

ラサーヤナ(rasayana)

 

ダートゥの一番最初であるラサ。

ラサ(rasa)には他に

「味」「抽出物(ジュース)」「水銀」という

意味もありますが、

共通するのは「本質・エッセンス」ということ。

 

このエッセンスが道、経路、体を通り

吸収されオージャスになるまで

運搬される方法…アヤナ(ayana)

 

この二つからなるラサーヤナ(rasayana)は

大きく分けて薬草のラサヤナと

行動のラサヤナの二つがあります。

 

そのうち日々の行いで気を付けることを

示した行動のラサヤナは、

すぐに取り組むことが出来るので

おススメです。

 

詳しくはまた後日書くとして

その一部を紹介すると

「いつも正直でいて、本当のことを語る」

「人を傷つけず、思いやりをもって接する」など

ある意味、人として当たり前の

ことだったりします。

 

インドでは親から子に

躾として教えられるという

「行動のラサヤナ」

 

勉強も大切だけれど、

子どもにはこういう

人として大切なことを

身に付けていってほしいですね。

②オージャスを増やす食事方法や食材

オージャスは食べたものが

ラサとなりラクタとなり

順々に流れていって

最後に出来る純粋なエッセンスです。

 

なので、やはり大切なのは

日々、口に入れる食べ物。

 

ちなみに肉や魚、パスタやチーズ、

過度な油モノや

作ってから時間がたった食べ物は

オージャスになりにくいとされています。

 

こういうものは、むしろ

未消化物・アーマ(ama)

なってしまうんですよね。

 

インドと言えばカレーですが、

数日寝かせたカレー

アーユルヴェーダ的には

実はアウトだったりします。

 

添加物が入ったものや

加工食品、冷凍食品もNG

 

オージャスは一回冷凍すると

なくなるとも言われています。

…便利なんですけどねー。

「身にならない」というのが

正確なところなのかもしれません。

 

逆にオージャスが多く含まれるのは

出来立て・作りたての食事!

 

和食・団らん

 

自分の土地でとれた旬の素材を使って

6つの味が揃った消化に良い食事…

これを喜びと感謝の気持ちを持って

座って、よく噛んで食べる…

アーユルヴェーダの中では

オージャスを増やすために

食事についてたくさんのことが

語られています。

 

面白いのは料理の作り手についても

書かれていること。

調理した人の精神状態を

食事と共に自分の中に

取り入れてしまうとされています。

 

こうやって見ていくと

お母さんが子どものために

愛情をこめて作った料理って

最高のオージャス料理かもしれません。

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まとめ

私たちの心と体をつなぐ生命エネルギー

オージャス(Ojas)

 

検査で測れるものではないけれど

免疫力や元気・活力の素であり、

生き生きとした生活を送る上で

欠かすことの出来ない

大切な存在です。

 

忙しく、ストレスフルに

毎日を送っていると、

ふと鏡に映った自分の顔を見て

「いつの間にこんなに老けた!?」って

驚くことはありませんか?

 

それはきっと、オージャス不足!

日々の生活をちょっと見直して

オージャス補充を心掛けてみては?

 

 

一滴でも多くのオージャス(Ojas)

あなたの身体の中で生まれることで

あなただけでなく、

きっとあなたの周囲の人も

幸せになっていくはずです。

 

今日も最後までお読みいただき

ありがとうございました。