生命エネルギー・オージャス(Ojas)を作り、体に危害を加えるアーマ(Ama)を倒す力ともなる消化力・アグニ(Agni)!
この世界を生き抜くための戦闘力でもある、この聖なる炎の力を強くする方法は存在するのか…!?
強く美しいアグニを手に入れる方法を求めてトムトムはピッタたちと共に今日も進んでいく‥。
もくじ
消化力・アグニ(Agni)を強くする方法①運動
この前のおさらいをするね。
- アグニは身体の中に存在する「消化力」とも呼ばれる炎の力
- 僕たちの生命のエネルギーとなる「オージャス」を創ってくれる
- 心や体に攻撃を仕掛けてくるベトベトしたイヤな敵・アーマ(未消化物)をやっつける
- アグニの主な使い手は「変換」を行うピッタちゃん
- アグニを使うにはオージャスが必要…アグニとオージャスはお互いに支えあう関係
強い消化力・アグニを持つことは、強い戦闘力を持って生きることに繋がるんだよね。
そうそう!だからアーユルヴェーダではアグニを整えて、生きるためのエネルギー・オージャスをたくさん創ることが目的と言ってもいいんだよ。
じゃあその戦う力でもあるアグニは、どうやったら強くなるの?
アグニの道は一日にしてならず!!映画「ベスト・キッド」で主人公がやっていた修行みたいに、毎日の行動が大切なんだ。
まずオススメは「運動」!運動で筋肉をつけて基礎代謝を上げるのはとっても良いんだよ。
‥炎の使い手って、イケてる魔導師系をイメージしていたんだけど、目指すのは実はマッチョ系!?
適度な運動で、適度な筋肉をつけるのが大切なのよ♪
運動のやりすぎも、筋肉のつけすぎも、アーユルヴェーダでは勧めていないわ…なにごともバランスよ、トムトム。
ちなみにアーユルヴェーダでは、運動量の目安は体力の半分くらい。
心臓がドキドキしてきたり、手足にじんわり汗がにじんできたら止めるタイミングだと言われているよ。
消化力・アグニ(Agni)を強くする方法②食事のとり方・アーハーラ(Ahāra)
次に大切なのは「食事」…特に食べ方が大事なんだ。
アーユルヴェーダには「アーハーラ(Ahāra)」と呼ばれる食事や食事のとり方についての知識もあるんだよ。
そのポイントは…
- お腹が空いていないのに食べてはいけない
- 食べすぎないこと
- 満足感が重要。食事は満足することが一番大切。
- 自分に合った食事を摂ること
「飽食の時代」と言われている今、自分の体のためにも必要なものを必要な分だけ食べることは大事だね。
モノを良く燃やすには「火の力を強くする」か「モノが燃えやすくする」…。
アグニを強くする以上に大切なのが、アグニを弱めないことなんだ。
燃えるには僕の「風」の力も必要‥風通しが良くなるように、くべる薪(まき)の量も気をつけてもらえると嬉しいな。
薪(まき)の量が多すぎても燃えにくい‥そっか、だから「食べ過ぎ」は良くないんだね。
そう!昔から言われる「腹八分目」っていうのは、アグニの力を維持するための大切な知恵なんだ。
アーユルヴェーダでは、胃の4分の1は水、4分の1は空っぽにしておくようにってされてるよ…ボクがちゃんと食べ物を消化できるように「腹七分目」くらいにしてくれると嬉しいな!
なんか洗濯機みたい。
洗濯物を入れすぎたり、水が少なかったら、上手く洗えないもんね。
あはっ、確かにそうね!
しかもね、アグニはいつも同じ強さではないの。
実は夏は弱くて、冬は強い‥朝は弱くて、昼は強い‥。
自分の「今」の消化力を見極めて、それに応じた食事をとることが大切なのよ。
「今」の消化力‥か。
僕、季節や時間によって食べ方を変えるなんて意識してなかったよ。
季節に関しては「身土不二」を実践していれば大丈夫。「旬のものを食べる」っていうのは、季節に応じて食べ方を変えていることにもなるんだ。
いやぁ、やっぱり、自然知性ってステキだね。。
火は強ければ良いってワケじゃないんだ。強すぎる火は自分を燃やしてしまう‥。
自分の火力を知り、身の丈にあった食べ方・生き方をすることが大切なんだ。
それが、さらに自分の火を、生命を、強く美しくする‥あぁ、美しさは、罪…(うっとり)
おーい‥?
要は「火力調節に気を付けましょう」ってこと。空焚き・吹きこぼれはノーサンキュー!
それと体を冷やさないようにね。夏は暑いけれど、アグニは弱っているから本当に気をつけて。そんな時にアイスやかき氷、冷たいジュースでお腹が冷えたり、クーラーで体を冷やしすぎると、アグニはさらに弱って、生命エネルギーも一気に奪われてしまうから。夏にカレーも本当は良くないんだ。
夏の過ごし方って実はスゴく人生への影響が大きいんだよ。
た…食べ方で寿命が縮むってこと!?
実はそうなんだ。ただ食べるだけでは栄養にならないどころか命にダメージを与えてしまうことも…そんなことを防いで健康で幸福な人生を送る生命のために、「アーハーラ(Ahāra)」は存在するんだよ。
消化力・アグニ(Agni)を強くする方法③魔法のアイテム・白湯&生姜(ジンジャー)!
ちなみに、弱ってしまったアグニも、ちゃんと手当てしてあげれば元の元気な…そして更に元気な消化力を取り戻すんだ。
その時に是非使ってほしいマジック・アイテムが「白湯」と「生姜(ジンジャー)」!!
さゆ!?…白湯って、あの、水を沸かしたお湯のこと?あれがマジック・アイテム?
そう!アーユルヴェーダでは「白湯は最強の薬」とも言われるわ♡
オイル・マッサージやシロダーラ、パンチャカルマと呼ばれる解毒法は敷居が高くても、お湯を飲むなら誰でも簡単にできるわよね?それで、みんな元気になるって最高じゃない!?
まぁ、正確には「白湯の作り方」にはアーユルヴェーダ的なルールがあるんだけど…詳しいことは、また別の時に話すとして。
正しく作った白湯には「軽さ」があるんだ。この「軽さ」には弱った消化力を改善し、アグニの力を高める効果があってね…その結果、体にたまった余分なもの・アーマ(Ama)が燃やされて、本来のパワーを取り戻すんだよ。
なんか体の中の油汚れを、お湯で洗い流してるイメージがするね。
そうそう!まさしく禊(みそぎ)だね。
アーユルヴェーダには朝起きてすることが色々あるんだけど、その中でも大切なのが「白湯を飲む」こと!それは朝から身体を清め、炎を灯す、新しい1日のための神聖な儀式でもあるんだ。
一度飲んでみたら分かるけれど、お腹が一気に目覚める感じがするよ。そのスタンバイできた状態で朝食を食べてくれると、ボクも助かるな。
…良い1日を過ごすには、朝、早く起きなきゃいけないワケね。。
その通り!早寝早起きは幸福な人生のキ・ホ・ン♡
朝からオススメの朝活セットについても、また別の機会に話すわね♪
で、もう一つのマジック・アイテム…それが「ショウガ(ジンジャー)」!
か、辛い!!
確かに、トムトムにはまだ早いかも…今は元気だしね。
でも、大人になって「あー、アグニが弱ってる」って感じることがあったら試してみて‥すっごく効くよー。
特に消化力が弱っている時は、スライスして塩を軽くふった生のショウガを食事の前に摂ると良いよ。
あと、さっきの白湯にショウガを足すと、代謝力アップの最強ポーションが出来上がるんだ。
コップ一杯の白湯に生ショウガスライスを2~3枚…あるいは一つまみの粉末ジンジャーをいれると完成だよ。
でも、刺激が強いから胃が荒れやすい人や、胃潰瘍などの人は控えめにね。
白湯やショウガ、そして前にあった運動や食事法で消化力・アグニが上がったら、その力で体の組織を創るシステムが上手く動いて、最終的に生命エネルギー・オージャスがいっぱい作られるようになるの。そうしたら健康で幸せな人生は、もうすぐそこね!
今度は、オージャスが出来上がるまでに作られる7つの体の組織・ダートゥについて一緒に見ていきましょう♪
次回予告
7つの身体構成要素・ダートゥ(Dhātu)と老廃物・マラ(Mala)
消化力・アグニ(Agni)の秘密を得た
トムトムとドーシャーズ3は、
体の組織7つのダートゥ(Dhātu)へ!
オージャスに至る道でもあるダートゥと
その副産物でもある老廃物マラは
健康と幸せのバロメーター!
アグニによる体の中の錬金術・
ダートゥ(Dhātu)の謎に迫る!
乞うご期待!!