時間を制するものが人生を制す!
時間(カーラ)の中に流れるドーシャのリズムと、1日の最適な過ごし方「ディナチャリヤ(Dinacarya)」について知ったトムトムとドーシャーズ3。
しかし、時間の謎は1日の過ごし方にとどまらず、更に広がっていくのであった。。
もくじ
1年の過ごし方・リトゥチャリア(Ritucharya)
この前は、時間・カーラ(Kāla)とドーシャ、そして1日の過ごし方ディナチャリヤ(Dinacarya)について見ていったね。
次は更に長い時間で考えてみよう。1日の中に時間があるように、1年の中にも時間がある。
まぁ、当然と言えば当然だけど‥ということは、1年の過ごし方にも決まりごとみたいなのがあるのかな?
そのとおり!1日の過ごし方としてディナチャリヤがあるように、1年の過ごし方として示されているもの‥それをリトゥチャリヤ(Ritucharya)っていうのよ。
例えば旬のものを食べたり、消化力(アグニ)が落ちている夏場は食事の量を減らしたり…そういうこともリトゥチャリヤ(Ritucharya)だね。
もっと具体的に言うと、秋はピッタが乱れがちになるから、それを落ち着かせるのが大切になったりするんだ。
「季節」という宇宙の自然法則に寄り添うように生きるリトゥチャリヤ(Ritucharya)を行うことで、人間の身体は本来自然に持っている潜在能力を100‥いや120%以上発揮することが出来るんだ!
そしてね、一生の中にも時間がある。
え?そうなの?
一生の時間(カーラ・Kāla)と諸行無常・刹那滅
うふふ‥今のトムトムは、ちょうど私・カパの時間ね。
色んなものを吸収して、身に付けて、心と身体を作っているわ。
か‥カパりんに支配されてたなんて‥!!
大人になったら、ボク・ピッタの出番!熱く燃えて、身に付けたものを使って、社会で活躍するんだ♪
そして、最後に来るのが僕・ヴァータの時間。
身も心も乾いて乾燥してくる。同時に物の本質をきちんと見極めて、必要なものだけを残して、軽くなっていくのが理想だね。風‥そして、空に近い存在になると言ってもいいかも。
そして最後に、肉体は五大元素のパンチャ・マハブータに、そして魂はこの世界にやってくる前世界…プルシャ様の世界に還っていく‥。
‥なんか、ちょっと切ないね。。
うん‥「色即是空」の世界だね。でも、だからこそ、「色」として現れている今を大切に生きることができるのかもしれない。モノに執着して、風のように空のように軽くなることが出来ないって、実はすごく不自然なことなんだ。
「諸行無常」…全てのものは刻一刻と変化していて、一瞬たりとも同じところに留まることができない。でも、だからこそ、一瞬先に今までとは全く違う次元の世界が目の前に広がっていることだってある…そんな「発見」や「ひらめき」は、人間だけが体験できるステキなコトなんじゃないかな?
元々存在していたあちら側の世界に持っていけるものを考えると、この世界での優先順位が変わってくると思うんだ。自然な形で、あるべき場所に還っていけるように…今、自分が何をするべきか、いつも心に問いかけながら生きれると素敵だね。
そう考えると、最初に話していた仏教の「刹那滅」は、まさに「今ここ」を大切にするための考え方ね。点と点が繋がって線になる。線が連なって模様に…そして絵になる。そんな風に一瞬一瞬が積み重なって、一生が作られる…。
トムトムは、この世界でどんな絵を描くのかしら?楽しみね!(*^^*)
大切な時間(カーラ・Kāla)と生命の使い方
「生きている」って凄いことなんだね。朝が来て夜が来て、また朝が来る…そういうことが当たり前だと思っていたけれど。本当は一瞬一瞬に大切な意味があって、それが積み重なって「僕」が出来ているんだね。。
そうなんだ。ここでも話していたけれど、大宇宙(マクロコスモス)と自分の体という小宇宙(ミクロコスモス)は繋がっている。
そして、一瞬一瞬という刹那に消える時間が、人生の時間…さらには永遠と繋がっているのかもしれない。どんな風に生きたいか…自分の生命の「全体」を想像することで、毎日の、そして一瞬一瞬の時間の使い方が変わってくるんじゃないかな?
きっと人生そのものが変わってくるよね。良い方向にも、悪い方向にも。
偉大なる時間の管理者・シヴァ神の化身でもあるカーラ(Kāla)は、ある時は命の時間切れを知らせる無常の死神…。でも、そこで終わりじゃない。
最初にあった通り、この世界は魂が「経験」という遊びを満喫するための遊園地。
そこでの思い出を胸に、次の世界へ羽ばたくんだ。
遊園地の閉演時間は人それぞれ…それまで、どう過ごそうっか?何をして遊ぼうっか?
この世界を楽しむために…そして、楽しむ心と身体を大切に取り扱うために、ディナチャリア(Dinacarya)やリトゥチャリア(Ritucharya)っていう時間の取扱説明書があると思うの。
その中でも特に大切なのが「食べること」なんだね!
ちょっと分かってきたよ。「食べる時間」や「食べる季節」が正しいかどうか気をつければ良いんでしょ?
そうよ、トムトム。でも実は、もうひとつ大切な要素があるの。
それが、「食べる人の年齢」。年と共に好みが変わってくるのは、実はとても自然なこと。からだが必要とするものが変わってくるもの。
そう考えると、大人になるって凄いことだね。昨日の僕と今日の僕…そして明日の僕は、同じ人間なのに全く同じものじゃあないんだ。そうやって少しずつ変わりながら、大人になっていくんだね。。
そうだよ、トムトム。逆に言うと「今」の君は「今」しかいないんだ。
ボクね、英語の「it is time to ‥.」っていう表現が好きなんだ。寝るための時間、食べるための時間、身体をきれいにするための時間‥そんな風に行動にはベストなタイミングがある。
なかなか毎日きっちりと‥というのは難しいけれどね。それでも、トムトムにはからだの中で流れる宇宙からのリズムに耳を澄まして、そのリズムに乗って生きていってほしいな。そうすると、からだの中のボクたちも元気に過ごせるしねー。
そんな「時を読む力」が身に付いたら、人生のタイミングや世界の流れも上手に読めるようになるんじゃないかな?
無理に急いで大人にならなくても良いよ。ゆっくり自分のペースで、止まらず進んでいけば良いから。
「今」できること、「今」やるべきこと…それが何かを考えながら、一緒に一瞬一瞬を大切に生きていきましょう!
次回予告
一生を作るパーツ・1日を整える方法‥ディナチャリア(Dinacarya)
健やかで幸せな人生を歩むために
大切なスキルのひとつ…
「時(カーラ)」を読む力。
1日24時間の中に宿る
宇宙の知性と共に生きる智恵
ディナチャリヤ(Dinacarya)。
人生を創るパーツでもある1日を
より素敵なものにするために
トムトムとドーシャーズたちの旅は続く。
乞うご期待!!