木漏れ日

もっと素敵な明日のために

今日の私ができること。

おはようございます。

「イーハトーヴのくすり箱」

管理人ネリです。

 

皆さん、長生きしたいですか?

私はしたいです(*^^*)

皆さん、健やかに生きたいですか?

私はしたいです!!(>∀<)

 

人生の質を決めるものって何なんでしょう?

 

向こうからやってきて、どうしても避けられない

辛い運命ももちろんあります。

 

でも、それに対する解釈の違いで、

自分のその後の生き方のクオリティが、

大きく変わってくることもあります。

 

そのことを知っているか知らないかでも

人生の質は変わることでしょう。

 

マーティン・セリグマン博士が提唱する

ポジティブ心理学

 

ポジティブ心理学については

この記事でも詳しく書いていますが‥

 

その中では一人一人が持つ「強み」「美徳」

それをさらに伸ばすことで、

今よりもっと幸せになることが

できるとされています。

 

今回は、その裏付けとも言えそうな

4つの例をご紹介したいと思います。

よければ最後までお付き合い下さいませ!

 

木漏れ日

 

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ポジティブ心理学が示す幸福のための科学的エビデンス

①修道女たちの日記が示す心と寿命の関係

ミルウォーキーにある

ノートルダム教育修道女会の修道院。

 

ここには180人のシスターが

見習い時代に書いた

日記のようなものが残っています。

 

その中で

  • とても幸せ
  • 心から嬉しい

といったポジティブな感情をあらわす言葉を

使っているグループと全く使っていないグループの

比較検討を行った実験があります。

 

驚いたことに、

もっともポジティブなグループでは

85才での生存率が90%だったのに対し、

もっともポジティブでないグループでは

生存率が34%しかなかったのです!

 

修道院という特殊な環境上、

この修道女たちは、

生活環境はほぼ同じ、

毎日決まった生活を送っています。

 

にもかかわらず

寿命や健康状態に

大きな違いを生み出したもの…。

それがポジティブな感情量と、されています。

 

大樹

②本物の笑いが未来を分ける!?「デュシーヌ(デュシェンヌ)・スマイル」

「デュシーヌ(デュシェンヌ)・スマイル」

という言葉を知っていますか?

 

発見者の名前、ギューム・デュシーヌ(デュシェンヌ)から

呼ばれているこの「笑い」。

 

「本物の笑い」のことで、口の端が上を向き

目尻にカラスの足のようなシワがよります。

 

smile

 

カリフォルニア大学バークレー校の

研究室が行った面白い実験…

1960年のミルズ大学卒業生141人の追跡調査です。

 

その卒業写真からデュシーヌ・スマイルの女性と

そうではない作り笑いの女性を分け

それぞれ27才・43才・52才の時に

結婚と生活に関する満足度を

聞きとっていったんですね。

 

その結果、デュシーヌ(デュシエンヌ)・スマイルの女性は

ほとんどが結婚していて、

その結婚生活は長続きしており、

その後の30年間は心身ともに

健康だったそうです。

 

卒業写真でその後の人生の幸福度が分かる…。

怖いですね~( ̄▽ ̄;)

 

ひとくくりに出来ない部分もあるとは思いますが、

(結婚=幸せとも限らないので)

実験が示唆する「傾向」として

心から笑える人は幸せになりやすい

という結果は、興味深く

とても大切なことだと思います。

 

余談ですが、最近の研究では

このデュシーヌ(デュシェンヌ)・スマイル、

ワクチンなどの接種時に行うことで、

針を刺すことによる痛みが最大40%やわらぎ、

心拍数も下がって、針に対する心理的応答が

軽減されるというデータも!

Smile (or grimace) through the pain? The effects of experimentally manipulated facial expressions on needle-injection responses.

 

「笑いヨガ」などのように作為的にからでも

身体を「ポジティブ」な状態に持っていくことは

どうやら色々と良い効果がありそうです(*^^*)

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③「自分のため」と「他人のため」幸福を得られるのはどっち?

セリグマン博士のクラスの学生が

自ら行った実験に面白いものがあります。

 

ひとつのグループは娯楽活動、

もうひとつのグループは慈善活動を行い、

その結果をレポートにまとまるというものです。

 

結果は..幸福は遊びからよりも

親切な行動からの方が手に入りやすい

となりました。

 

なんとなく、納得(´-ω-`)

 

世の成功者たちが

最後に慈善活動にたどり着くのも

自然な流れなのかもしれません。

 

ただ楽しむことと異なり

人のためにすることで得られる心の充足感…。

 

そのためには自分の強みを活かした

臨機応変な対応が必要なことも…。

 

その試行錯誤に没頭することが

さらに幸せな気持ちを増やし

周りの幸せにも貢献できるとすると

とても素敵なことですね。

 

ネリの大好きなインドの伝承医学

アーユルヴェーダの中にある

個人の使命を意味する「ダルマ」

 

幸福を拡大し、他者を育むとされる

ダルマは、こういうことを

示しているのかもしれません。

④2種類の「幸福」とそれらがもたらす遺伝子発現

最近発表された「幸せな人の遺伝子研究」

という研究結果があります。

 

そこでは追求する幸せの種類によって

遺伝子発現が異なるという驚きの結果が…!!

 

2つのタイプの「幸せ」をご紹介しましょう。

 

自分の強みを生かして、社会に貢献するという

生き甲斐追求型・ユーダイモニア的幸せ

 

そして、もうひとつが

美味しいものや欲しいものを追い求める

快楽追求型・ヘドニック的幸せ

ゴージャス

 

ストレス状態で活性化する

CTRAという遺伝子群があるのですが、

ユーダイモニア的幸せを求める人は低く(身体に良い)

ヘドニック的幸せを求める人は高い(身体に悪い)

という結果が出ています。

 

楽しいことや欲しいもの…

ヘドニック的幸せを追求するのも

成長・進化のためには必要なこと。

 

でも、最終的に自分自身が

持続した幸福感を手に入れるためには、

社会との繋がりが必要であることは間違いありません。

 

つながり

 

まとめ~幸福は育てることが可能、さらに3つ先まで伝染する!

この研究を行ったSteaven Cole博士は発表と共に

幸福度を上げる方法として

こんなアドバイスをされています。

 

幸福度を上げるアドバイス(Steaven Cole博士)
  1. 薬を飲む(健康状態まで戻す)
  2. 健康な生活習慣による維持
  3. 人(世界)の役に立つことをする

 

そして、その自分の幸せは3度の隔たり(友達の友達の友達)まで

伝染(影響)するというデータも出ています。

Dynamic spread of happiness in a large social network:longitudinal analysis over 20 years in the FraminghamHeart Study/2008年/James H Fowler他

 

自分の幸福度を上げると共に

世界が昨日より今日、今日より明日、

少しずつ良くなっていくかも…

そう考えると何だがとっても嬉しいですね。

 

本日も最後までお読みいただき

ありがとうございました!