命のきらめき・サットヴァ

もっと素敵な明日のために

今日の私ができること。

おはようございます。

「イーハトーヴのくすり箱」

管理人ネリです。

 

こちらにて

ヴァータ・ピッタ・カパ

3つのドーシャがあることを

ご紹介しました。

 

そのそれぞれのバランスが

身体の状態を

作り上げていますが、

心に関しても同じように

影響を与えているものがあります。

 

今回はそのメンタル・ドーシャ

ならびに、目指すべき心の状態

サットヴァ(Sattva)

についてお話したいと思います。

 

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3つの心の状態…トリ・グナについて

アーユルヴェーダは伝統医学であるものの

その知識の中にはとても哲学的な要素が

含まれています。

 

なので心がどのような状態であるか

…ということはとても大切なことで、

良い心の状態=良い人生のために

日常で行うことに関しても

様々な記述が古典書にあります。

 

そのベースとなる考え方が

トリ・グナ(3つの・質)。

  • タマス(Tamas)
  • ラジャス(Rajas)
  • サットヴァ(Sattva)

の3つがそれにあたります。

愚鈍な状態…タマス(Tamas)

タマス(Tamas)は

「不活発性」を意味します。

変化を好まず同じところにとどまる

イメージです。

 

タマスが優勢になると

人は心が動かず、怠惰になり、

気力や意欲が失われ、

時には鬱状態に陥ります。

 

身体への影響として

カパ(Kapha)を増やします。

 

 カパりん、タマス増悪中… 

カパりん・エクレア

 

年齢では30歳くらいまで

一般的にタマス優勢であるとのこと。

それゆえ、特に小さい子は、

たくさんの睡眠が必要だと

考えられています。

 

眠る子ども・睡眠

 

タマスの「覆い隠す質」によって

自分自身についても

あまり良く見えておらず、

アーユルヴェーダで大切にされている

自分自身の使命や仕事…

ダルマ(dharma)

まだ始まっていません。

 

 

自分や世界に対して盲目的で、

色んな失敗を繰り返しながら、

たくさんの知識や知恵を身につける

学童期・学習期でもあります。

 

カパ時間

 

本来、子どもは成長していく中で

タマスが薄れ、次のラジャスの性質を

帯びていくのですが、

中には大人になってもタマスが

優勢な人もいます。

 

そして、タマスが優勢な心は

  • 添加物の多いジャンクフード
  • 新鮮さのない作り直された食事
  • 冷凍食品
  • 脂っこいもの

といったような

タマスの多い食事を好みます。

 

また、そういった

タマシックな食べ物を食べることで、

自分の中のタマスをますます増やしていく

…という悪循環の原因となります。

 

この負の連鎖に入ってしまうと

なかなか健康的な生活に

戻ってくるのは難しそうですね…。

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激しく情熱的な状態…ラジャス(Rajas)

一方、ラジャス(Rajas)は

「活発性」を意味します。

 

創造力にあふれ、活動的で人生に

彩りを与えるイメージです。

 

 ひゃっほ―♪ 

ピッタちゃん

 

ただし、ラジャスが優勢になりすぎると

人は自己中心的になり、

ねたみや癇癪といった感情を

引き起こすことがあります。

 

精神的に不安定になり

注意力散漫や躁状態となり、

ピッタヴァータを乱します。

 

年齢では30~60歳くらいまでが

一般的にはラジャス優勢であると考えられ、

それまでに比べ睡眠が短くなります。

 

そして、その活発な質によって

願望を持ち、叶えようと行動的になります。

 

ピッタ時間

 

少しずつ自分が見えはじめ

ダルマが始まるのも

この時期だと言われています。

 

ラジャスが優勢な心は、

  • 香辛料をつかった刺激的な食事
  • 騒がしいところで食べる食事
  • 飲酒
  • TVを見ながら、歩きながら、運転しながら..等の「ながら」食事

といったような

ラジャスの多い食事を好み、

これまたラジャスを増やす方向に

働いていきます。

 

余談ですが、奈良にある阿修羅像

昔は真っ赤な朱色に塗られていたんだとか。

 

アスラ・阿修羅

 

サンスクリットでは

「アスラ(asura)」と呼ばれる

強大な力を持つ戦闘の神様は

ラジャスの象徴のような

ものかもしれません。

純粋な光の質…サットヴァ(Sattva)

先に話した2つの

「タマス」「ラジャス」

メンタル・ドーシャと呼ばれ、

心に関しての

  • 「不純で乱すもの」
  • 「自分自身を悪くし、他を悪くするもの」

です。

 

一方、トリ・グナの

最後のひとつである

「サットヴァ(Sattva)」

 

これは実は

ドーシャではありません

 

サットヴァは「純粋性」を表し

光・知識・穏やかさをもたらしてくれます。

 

命のきらめき

 

のちにお伝えする

私たちの身体を身体たらしめ、

完全な健康へと導く

生体エネルギー・生命の質である

オージャス(Ojas)

 

これを増やすには

心がサットヴァ優勢であること

大切です。

 

ヴァータ・オージャス

 

心の中には、3つの質…

タマス・ラジャス・サットヴァが、

歯車のように組合わさっています。

 

サットヴァ(Sattva)の存在が

残り2つのメンタル・ドーシャの

バランスを整え、理想的な状態へと

導いていってくれるのです。

 

年齢的には60歳から

サットヴァ優勢とのこと。

いわゆる賢者や長老と呼ばれるような

知恵袋的存在が、

サトヴィックに上手く年を重ねる

理想的な姿なのかもしれません。

 

ヴァータ時間

 

そんな人々は睡眠は短くても充分。

こころは強くしなやか、

ダルマもスムーズに進んでいきます。

 

ここでも書いていますが

年を重ねると睡眠時間が少なくなるのは

ある意味、自然なことなんですね。

 

 

サットヴァ優勢な心も、

サットヴァの多い食事を好みます。

 

  • 新鮮な野菜など(特にその土地でとれたもの)
  • 作りたての食事(炊きたてのゴハンなど)
  • ギー
  • 蜂蜜(ただし非加熱)

 

そして、これらもまた

サットヴァに満ちあふれた心をつくる

手助けとなっていきます。

まとめ

3つの心の状態

  • タマス
  • ラジャス
  • サットヴァ

なーんとなくイメージは

掴めましたか?(*^ω^*)

 

どの質も自分の中で完全に

無くすことはできません。

 

そのバランスで私たちの心は

揺れ動きながら前に進み、

色んな経験をしていきます。

 

大切なのは極端に走るのを避け

バランスを保つこと。

 

ドーシャのバランス(文字有)

 

アーユルヴェーダでは

日常生活や食事において

サットヴァを高めるよう意識し、

 

サットヴァが優勢な

サトヴィックな人生

送ることを目標としています。

 

なかなか難しいですけどねー。

 

例えば、口寂しいときの

お菓子を減らすなど

ちょっとしたことからで構いません。

 

できることから一歩ずつ、

一緒にサトヴィックな人生

目指しませんか?

 

そうすることで、自分の使命…

ダルマが簡単に進み、

たやすく成功にたどりつき、

健康と幸福に満ちた人生を

歩むことができるとされています。

 

挑戦する価値はありそうです!(*’ω’*)ノ

 

本日も最後までお読みいただき

ありがとうございました。